写真展に来てくださった皆様へ
今日は、『イラク・湾岸戦争の子ども達』写貢展に、来てくださってどうもありがとうございました。
「劣化ウラン弾を知っていますか?」と私の周りにいる人に聞いたら、答えられる人はいったい何人いるでしようか? 答えられない人のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
森住さんの写真展を見る前に同じ質問をされたら、私は答えを返せなかったでしょう。けれど、今なら答えを返すことができます。「それは核兵器だ」と。そして、「それは使われてはならないものだ」ということも…。
それだけ私が見た写真は、劣化ウラン弾の被害にあっている人たちが苦しんでいるものがたくさんあって、衝撃的だったのですn
では、劣化ウラン弾の被害にあっている人たちの中で私達に近い人は誰でしょう。それは子ども達です。私は現在14歳です。しかし劣化ウラン弾の被害にあっている子ども達の中には、私よりも年下の子ども達も大勢いるのです。しかし、私達はそのことについて知らなさ過ぎるのではないでしょうか。
毎日のようにテレビや新聞で、原爆による被爆者の訴え、世界各地で行われている戦争により被害を受けた人々の生活、またもっと私達の身近で起こっている事件では、幼児虐待などさまざまな命に関することが報道されています。もちろん、関心をもたれている人だってたくさんいることでしょうが、私と同じ位の年齢の人たちでもこれらのことを知らない人が多いのも事実なのです。
今回、私が、イラクの写真展を開きたいと思った理由がそれです。これらのことについていろんな人に知ってもらい、関心を持ってもらうにはどうしたらいいのだろう? と考えたときにすぐに答えは出ました。それは、
“森住さんの写真展を見て私が関心を持ったのだから、同じように写真を見てもらえぱ見た人に何かが伝わるのではないか・・・”ということです。
小さな願いではありますが、この写真展にはそれだけの意味があると思います。
そして、今回の写真展を実現するために『セイプ・ザ・イラクチルドレン広島』の大江厚子さんのお話を伺ったり、劣化ウラン弾についての本を読んだり、新聞などの記事を読んだりして、私たちは、仲間と一緒に、劣化ウラン弾や、今のイラクの子ども達の様子などを、学ぶことができました。
その取り組みの中で、今のイラクの子ども達に、一番必要なのは、病院や医薬品だということもわかりました。
そこで、この写真展の実施をきっかけに、イラクの子ども達を支援するワンコインカンパを継続して行っていくことになりました。
劣化ウラン弾による放射能の汚築が半減するまでに、45憶年もかかると言われています。
どうかこの写真展に来てくださった皆さんが、これからも、イラクの人たちへの支援活動に賛同してくださいますように…。ネットワーク“空”安佐北・『イラク・湾岸戦争の子ども達』写真展実行委員一同