思春期って何? 報告  101回〜

第101回  『思春期』を考える 〜幸せのバトンを手渡すために〜 報告

日時 2014年2月11日(火)
場所 子どもネットワーク可部事務所
参加者 会員4人

〔親の不安って何?子どもの幸せって何?〕
○   若い親は、幼児期から小学校までの子どもへの接し方や育て方に不安がある。
○   思春期の変化への不安もある。幼児期から小学校の育ちが思春期にどのようにつながっていくのか?
○   子どもの将来(勉強、進学、就職)への不安が大きい。
○   勉強すること、働くことは幸せになるための手段であり目的ではないと思う。手段が目的になると人は歪むし不幸になると思う。
我が子は勉強も仕事も「勝ち組」というわけではないが、不幸ではない。むしろ、自分の生きる道を考えながら普通に生活していることは幸せだと思う。

○   不安への対症療法、マニュアルとして子育てを考えると、子どもの出来事や結果を受け止めることができない。先が見えなくなる。
○   助けを求めることの大切さや手段を知っておくことは大切。
○   何か困った時に、こうすればいいよというだけでは足りない。目先の事だけでなく、回り道をしてでも、大切なことに手間をかける、という親の姿勢や子どもの見方が大切。
それを示すのが先輩の務め。

○   子どもにより、状況により、子育ては1人1人違っている。ひとくくりの見方から、その子のよさを見て、子どもに関われるようになりたい。
○   心配しているだけでいい、聞いてあげるだけでいい、子どもを見守る親でいたい。
○   親が安心しようとして、聞く耳を持たず、子どもをコントロールする親では親子とも幸せになれない。
○   親の姿を見て、子どもは親の感性、価値観を自分の中に取り入れていく。逆に親の姿が反面教師となることもある。
よい意味でも悪い意味でも、親の価値観、感性、行動パターンが子育ての柱になっていく。

○   若い親には「自分は浮いている?間違っている?」という違和感がある。
○   子どもの見方、子育てのノウハウに落差、断絶があり、孤立感や迷いを持つ。
○   背景に親の価値観の多様化がある。子どもや周囲の人への配慮やモラルが足りない。
○   「母親を励まそうと思うが、叱りたくなる」と保育士は愚痴をこぼす。
○   無頓着な母親ほど、声が大きく、周囲がそれに迎合する、「やめたほうがいいよ」と物が言えなくなる。
いじめの構造と似ている。

○   親の喫煙率と子どもの低身長との相関。乳幼児期の愛着とコミュニケーション能力や思考力との相関。
○   格差が拡がり自己責任の風潮の中で、勝ち組と負け組、迷惑な人たち、お荷物という見方が拡がっている。子育てが孤立化している。
○   バラバラでする子育てより一緒にする子育ての方が、手間はかかるが、子どもは幸せになる。


第102回  子育ての不安はどこから?〜子どもの幸せを見つめて〜 報告

日時 2014年3月23日(日)
場所 子どもネットワーク可部事務所

参加者 会員4人 会員外1人

親は、いろいろな不安を抱えながら子育てをします。勉強や進学、就職など将来への不安。わが子の性格や友達関係への不安。子育て・教育のいろいろな情報に接すると「自分の子育て、わが子の教育は大丈夫だろうか?」という不安をおぼえます。仕事も家事も家計も大変な中の子育ては本当に不安です。そんな子育て真っ最中のお母さん、お父さんを周りの人々と社会全体で応援し、子育てに安心をふやしたいものです。

親の不安は、親が子どもの幸せを願うからこそ生まれます。では、子どもの幸せはどこにあるのでしょうか?親の不安は元々どこからやって来るのでしょうか?子どもの幸せにつながる子育てについてご一緒に考えてみましょう。

〔親の不安って何?子どもの幸せって何?〕

○   「子どもに幸せな人生を歩んでほしい」親として誰もが願うことだがその通りにはならい。むしろ「これで大丈夫?」と不安になる日々。

○   最近まで知らなかったが、我が子が中学生のとき、怪我をした近所の子どもを背負って送り届けたことを怪我した子どもの親から知らされ感謝の言葉をいただいた。自分の子育てに不安を覚えたこともあったが、これでよかったのだと思う。

○   豊かで幸せな生活を求める椅子取りゲームのような社会になっている。努力すれば椅子に座れて幸せになれるのか?椅子に座れないのは自己責任で不幸なことなのか?

○   近所の家族は不登校などいろいろあったが、とても仲が良く幸せそうに暮らしている。幸せって何だろうと考えさせられる。

○   価値観が多様化し何でもありの時代の中で、何を目指せばよいのか大人も子どもも模索している。多様な生き方が共存する時代への過渡期なのか。
○   様々な生き方や価値観を理解し、判断・選択できる力が必要な時代になっている。

○   大人がどこに充実感を覚え、何を幸福と感じるか、その生き方を見て子どもが育つ時代。決まったモデルはない。

○   子育てをひとつのモデルやマニュアルに当てはめていこうとするには無理がある。マニュアル通りにいかないと不安に陥り見通しが持てなくなり落ち込む。悩み悶々とする日々だが、それを受け止め支え合うネットワークが必要だ。

○   おやつ、食事、夜更かし、駐車、走り回る子ども、車内放置、授業参観などいろいろな場面で、他人への迷惑や子どもへの影響を考えない親世代の言動に戸惑い「私が間違っているの?」と思ってしまう。相談でき戸惑いに共感してくれる人がいることが救い。

○   子どもは叱られて育つ場面がある。子どもを叱る人が少なくなった。

○   親世代も叱られた経験が少ない。叱られ方を知らないので「恥をかかされた」と逆切れになる親がいる。人からどう見られるかには敏感になっているが、善悪判断や価値判断には鈍感になっている。

103回  思春期の友人関係  報告

日時 2014年4月19日(土)
場所 子どもネットワーク可部事務所
参加者 会員5人 会員外1人

思春期の子どもの友人関係は、児童期の「ギャング」(注1)、中学生期の「チャム」(注2)、高校生期の「ピア」(注3)と呼ばれる関係を経て、自立して生きていくためのスキルや対人関係の力を身につけていきます。今、この友人関係の発達段階を経験しないまま大人になっていくケースが増えています。家族とのコミュニケーションが成立しにくい生活やLINEなど人と対面せず人間関係がつくられていく生活が影響していると言われます。「子ども期・友人関係の喪失」はさまざまな逸脱や危機につながります。

友人関係に悩む思春期の子どもたちをどのようにサポートしていくかご一緒に考えましょう。

(注1)小学校高学年ころ、親から自立するための仲間関係を必要とし始める時期に現れる徒党集団

(注2)中学生によく見られる仲良しグループで、特別に親密な友人のこと

(注3)高校生くらいになると、互いの価値観や理想・将来の生き方などを語り合う関係ができる

〔思春期の子ども・親・周りの仲間・先生・大人との関係〕

○   その子どもに関わる関係者が集まって輪をつくる。親・教員・地域の人・祖父母・近所の人、そのネットワークをつくる。音頭を誰が取るかが難しい。

○   スクールソーシャルワーカー・SSWが関係者、関係機関につないでくれるが、SSWは市内で数名か。

○   養護施設から家庭に戻す場合は子ども家庭センターが中心になり十数名が集まりネットワーク会議を持つ。それなりの成果がある。

○   落ち着いて学校生活を送らせるために、学校でも受け入れ体制を用意するが、スムーズにいかないこともある。仲間の間でトラブルが起こりがち。

○   先生たちも一生懸命に関わり指導しようとするが、子どもからの不信感が強く、信頼関係が築けずに悩んでいる。先生の指導がトラブルにつながることもある。

○   生まれて十数年間大切に育てられていないことがベースにあり、周りとの関係や自分の存在が自分自身で引き受けられない。自己肯定感が低く周りへの攻撃性が高い。

○   放任され暴力を受け、あるいは強制されがまんし、受け止めてもらえなかった心の傷は深い。自分の存在が認められ、大人や周りの仲間と信頼関係を体験することが傷を癒していく。

○   十数年前はDVや体罰は世間に認知されず、「しつけ」や「びしっとさせる」行為として許容されていたが、今では社会的に認められなくなってきた。警鐘を鳴らし言い続けることで社会は変わっていく。

○   見守り続ける、声をかけ続ける、話を聞き続ける、見捨てない、そんな大人がいることが大切。大人は耐えて見守り待つ。子どもにとっては、その体験が後で反転のきっかけになる。

○   ドアノブは子どもの側にしかない。子どもがドアノブを握ってみようかなと思わないかぎりドアは開かない。

○   ゼロからの出発をする青年を応援するフジゼミの実践を紹介したい。

○   思春期の混沌を潜り抜け、現実が見え始めたころ、いろいろな経験と出会いを通して、自分の足で歩み始める。非行やひきこもりにかぎらずどの子どももそうだが、紆余曲折の末に自分の道をみつけていく。
○   子どもが自分で歩き始める時には、気にかけて見守り応援してくれる人が現れ反転のきっかけになる。


第104回  つまずき、回り道から見えてくる道  報告

日時 2014年5月25日(日)
場所 子どもネットワーク可部事務所
参加者 会員6人 会員外2人

F塾では、非行でつまずき、よそ道にそれた経験を持つ子どもたちが全国から集まり大検を目指します。授業をまともに受けた経験のない子どもたちが中1の基礎から初めて1年半くらいでセンター試験を受けられるようになります。

塾長は「世間体とかプレッシャーのせいか分かりませんが、親は自分で問題を抱えて、それを全部子どもにぶつけます。そして、子どもたちを一本道以外の道を与えません。これでは子どもたちはたまりません。」「失敗した子はある意味、開き直っていますからやる気がすごいです。失敗はしているけれど、いろいろな人を知っているからパワーがあります。」と語ります。つまずいた子どもはどのような経験や人との出会いを通して、反転のきっかけをつかむのでしょうか。F塾の子どもたちのドラマを通して、思春期の子どもの成長を見つめてみます。

〔フジゼミの青年たち〕

○ 高卒認定を得るためにやって来る青年の多くは、学校や家庭の中で、自分らしさを抑圧され、人間不信を募らせ、心を閉じ込め、関係の光を閉ざしてきた。または、抑圧に抗い、自暴自棄になり、身の回りの価値や権威にはむかってきた。

○   人は一人では荒れない。相互関係の中で荒れる。そんな「不信、不安、絶望」に、人間的関係の光が注がれ「信頼、安心、希望」が芽吹く。関係の光の中で「このままじゃあいけん!」「今の自分はこんなものじゃないはず」という内省が生まれ、反転の力に変わっていく。

○   内省する力が育まれる三原則

@自分を見守ってくれる人がいる「安心の関係の光」

A人はいつからでも変われるという「自己信頼」

B今の自分の姿を丸ごと受け止めながら未来を励ましてくれる「希望の光の放射」

〔話し合われたこと〕

○   親同士の関係が、相手を傷つけない範囲で「言ってみようか」ではなく、「言ったもの勝ち」の世界になっている。

○   我が子から「こんなことされた」と聞くと、確かめることなく、相手の親へ抗議するが、我が子が他の子に同じことをしていても「理由があるからしてもいい、OK」となる。自己中心性が高い。

○   「いじめられないように」「火の粉を浴びないように」親同士のコミュニケーションに気をつかう。

○   普段から地域と関わって表向きはいい人の中にも、裏で人を攻撃する姿がある。

○   人を攻撃する親は、世代や地域の交流範囲が拡がると、親同士の関係の中で浮いていく。

○   同じことは、子どもの世界にもある。ボス的な存在の子どもが、取り巻きの子どもが成長と共に離れていき、孤立しながら学校外での交友関係を深めていく。

○   我が子が、今、損して負けて泣いていても、あとで乗り越えるときが来る。今の損得、勝ち負けだけで考えない。

○   しかし、渦中にあって、つらく悲しく、憤り、不安でいっぱいの人は、たまらない。

○   親の不安は高い。怒りの仮面をかぶっている。仮面同士でつきあっていて、本心がわからない。緊張感のある固い対応になっている。

○   子どもも親同様ストレスのある関係の中で過ごしている。

○   以前であれば、子ども同士の関係やつきあいの中で体得していた社会性が、今育ちにくくなった。自分たちで解決していく経験を知らないので、どんな行動をとればいいか考えつかない。

○   その場で言い合うことなく、がまんして、心の中にずっと持ち続ける。そして、突然手が出る。または、引きこもる、関係を断つ。

○   ケータイ登場以降は、「待つ」ことがなくなった。ケータイは待つことを知らない子どもたち、待たせない術を知らない子どもたちをつくってきた。「待つ文化」は絶滅しそうだ。

○   即対応できるハウツーやマニュアルが主流の時代、大人も待てなくなった。IT時代が加速し立ち止まって考えることをしなくなった。しかし、直接のコミュニケーションが土台にないと、うまくいかないことは多い。

○   近所の引きこもりの子どもは、勉強を教えてくれる人が表れ、関わりを持てるようになった。


第105回  スマホ時代の子育て 〜コミュニケーションをとりもどす〜  報告

日時 2014年6月22日(日)
場所 子どもネットワーク可部事務所
参加者 会員5人 会員外2人

この春、高校生のスマホ所持率は9割に達し、i-Pod touch、ウォークマンなどスマホと同等に使える音楽プレーヤーを含めると中学生の所持率は6割を超え、小学生のスマホ利用率は家族との共用を含め7割に及ぶと予測されます。スマホ時代へ完全移行の春です。

子どもたちの多くが、スマホの強烈な引力と情報発信力により、スマホ・ネット依存の生活を送り、学習・生活習慣の乱れや人間関係のトラブルなどに苦しんでいます。

現代の中高生は、幼児期・学童期の実体験が不足しており、「人と関わる力」「言葉の力」「自己コントロール」といった社会的能力が不足していると言われています。一方、保護者はスマホ・ネットの使用に関する知識や、子どもへの適切な対応がわからない方が多数派です。

子どもたちが直接のコミュニケーションをとりもどし、スマホに煩わされない安心の生活を送るにはどうすればよいのでしょうか。家庭や学校でどんな対応策が必要なのか学習します。

〔スマホ・ネットのトラブルの実態〕

@長時間使用による学習・生活習慣の乱れ  A睡眠への影響、自律神経失調

Bスマホ・ネット依存  C人間関係のトラブルがこじれる

Dネットいじめ  E人間関係のストレス

F他校生徒とのトラブル  G個人情報の露出

H裸や非行行動の画像・動画の悪用

Iネット上の個人情報が進学や就職に悪影響を及ぼす

J性暴力被害  Kストーカー被害  Lネット詐欺、恐喝  M高額請求

〔具体的な対応策〕

@人への批判など難しいことは直接会って話す。

A画像や個人情報をネット上に後悔しない。送る前に自分で影響を考えて止める。

B22時から朝まではスマホ・ネットを使わない。

Cネットトラブルの責任の取り方は保護者に相談すること。

〔生徒の健康、安全、学習権を守る制度づくり〕

○学校の責任範囲、保護者の責任範囲を明記し、保護者に同意署名を求める「許可制」とすることで、トラブルの際の協力体制がつくりやすくなる。

○生徒および保護者の代表を入れた委員会方式で運用する。

○家庭での実践的な指導をサポートする。

○生徒の成長、自立を促すための「注意・宿題・処罰」の仕組み。

○トラブルの兆候をつかみ全家庭に対して「注意」を発し予防する。

〔スマホとのつきあい方〕

・月6000円〜8000円、通信料は90万円〜120万円、しかし「し放題」で無料になるシステムだが、料金システムはよくわからないようにしてある。

・LINEではずされないよう、おつきあいをする

・LINEで「かわいくない?」の?を入力し忘れ、否定の意味に誤解されトラブルになることも

・先生たちは知らないので指導ができず、高校生が小学生にスマホの使い方を教えに行く取り組みが紹介されていた。高校生曰く、「先生はスマホについてもっと勉強してほしい。」

・あいさつにひとこと付け加えるのが「あいさつ」

・子どもは人の間で育つことで、相手の気持ちがわかり、コミュニケーションのスキルを身につけていく。子どもが育つには、直接のコミュニケーションが必要。

・「タブレットの教科書になったら、どうやって字を覚えるん?やっぱり手で書かんといけん!」という中学生の反応。

・子どもの成長には、直接の体験が必要。ウォシュレットは大きくなってから。紙おむつが登場した時、「要求できない子どもになるのではないか?」という議論になった。

・年賀状を手書きでなく印刷ですませるようになった。自分の住所や親の名前が書けない中高生がいる。

・以前は時刻表を観ていたが、今は目的の情報だけを切り取り使う。情報全体の奥行が見えなくなり、引き出しがせまくなっているのではないか。周辺の情報を参考にして判断することも必要。

・今の子どもは、もうひとつの世界を大人より先に歩んでいる。

・90秒までの動画はLINEにすぐにアップできる。道具としては便利で魅力的だが、依存性が高い。

・親の心配は、塾での連絡や何かあったときの不安。しかし、安全の確保ができるわけではない。ケータイは守ってくれない。

・固定電話で連絡するのが普通で、ケータイが違和感のある初期もあった。今は、人を仲介し、頼むのが煩わしくなった。安くなった。

・大人になれば、いろいろな人と直接話し、連絡し、調整することがどうしても必要になる。LINEは万能ではない。


第106回  スマホ時代の子育てPart2
 〜SSPで「スマホを使うにふさわしい力」を〜   報告

日時 2014年7月20日(日)
場所 子どもネットワーク可部事務所
参加者 会員4人 会員外2人

SSP(Smart Student Program)は、ワークショップ連続講座形式で「スマホやネットの使い方を、自分たちの今と未来のために、自分たちが考えて、自分たちで決めていく」ための力を育てるプログラムとして開発されました。

SSPの規格
@ 中学生・高校生対象
A 学校のクラス単位で実施 5〜7人の班形式
B 1回2校時、高校生2回・中学生3回実施。

各回の間は1〜2週間空ける
C セッション計画を元にゲームやディスカッションで進める
D 養成講座を受けたSSPファシリテーター2〜3名で進行

 SSPは、福岡県事業として、中学校と高校で試行が重ねられ、より効果的で実施しやすいプログラムへと改良がとりくまれています。

今回は、SSPの効果と今後の展開について学習し、スマホ時代を生きる子どもと大人に何が必要か考えてみます。

〔SSPが先か言葉が先か〕

・SSPの試行では、中学生の「言葉を考えて発する」「自分の考えを伝える」「話し合いを進める」力が想定より低かったとある。非誘導型の指導は教員が苦手なところ。

・スマホの危険性や対処法だけを学んでも効果は薄い。

・人間性や言葉の力がバックグラウンドにあり、そのうえでコミュニケーションしないとトラブルにつながる。

・結局は人とどう向き合い、どうコミュニケーションをとるかという問題。

・不安・不具合への対処法としてSSPが先にありきでは、順番が逆になる。

・「力をつけてスマホを使おうよ。」と、SSPを肯定的にとらえる。

〔コミュニケーションを身に付けるには〕

・心のつながりを求めてスマホ、SNSにのめり込む子どもがいる。

・「弟がケータイを買ってもらったのに、自分は買ってもらえない。」という不満をずっと話し続けた中学生。最後に「そうか、母さんの私と弟への待遇が違うことに腹が立っていたんだ!」と気づいた。ケータイが欲しかったわけではない。気持ちをしっかりと言う場が必要だ。

・家庭環境によって言葉のキャッチボールの質や量はちがう。家庭の雰囲気や経済状況がコミュニケーションの格差につながっていないか?

・家族同士も雑談が必要。

・思春期になると返事が一言しかなく、がっかりすることも多い。それでも、「それはちがう」とさんざん語りかけた。食い下がって言いたいことは言った方がいい。子どもも苛立って言い合いになるがお互いに言いたいことを言い合った方が後々の着地点が違ってくる。

・会社でも、しっかりとコミュニケーションできる人物が重要視される。

・昔の企業は、あいさつのできない若者を一人前に育てる度量があったが、今の企業は、最初からコニュニケーションも学力も優良で即戦力として稼働できる人材を求めている。

〔スマホ依存から自立する〕

・スマホを使っている子と使ってない子では、SSPを学習しても理解に差が出る。

・スマホを買ってもらった中学生が、仲間に「設定の仕方教えて。」と言ったら、「めんどくさいねー。自分で設定できん奴は持つなー。ガラケーでええんよ!お前のようなんがすぐトラブルに巻き込まれるんよ!」と言われていた。

・コミュニケーションや対人能力が不足している子どもはトラブルになりやすい。

・都合でLINEを一か月開かなかったら、いじめの対象になっていた。

・「すぐに返信する」ルールがLINEでの暗黙の了解。無視するとトラブルになる。

・本当は返信したくないのに、無理して返信している。

・既読して返信しないとはずされるLINEグループと、それを問題としないLINEグループがある。

・我が子は「面倒くさいけえ返事せんよー。」と仲間に言ってLINEを始めたがトラブルはなかった。それを認め合える関係があった。

・無視してもいじめにならない関係、スルーする権利を認める関係が大切。

・そのことに気づき、周りの仲間と話し合う力をつける意味で、SSPを学習するのはよい。

・LINEが気になってストレスになる関係は、悪口やいじめにつながる関係。

・午前8時から午後5時に起こっていたトラブルが、今は24時間起こるようになり、ストレスが24時間続いて気を緩める間がなくなっている。

・抜け出せない苦しいLINE関係があったとしても、そこで学んで次の段階では、縛られない新しいLINE関係をつくることができる。

・子どもは、そういう苦労や紆余曲折を経て、自分の本当の気持ちや自分がやりといことに気づき、自立していく。