人形劇団京芸「ちいさくなったパパ」

2004年9月18日(土)可部公民館・19日(日)亀山公民館


     

*機関紙より*
<終了しました!>
 この作品は、広島市内でたくさんの劇場が取り組み好評を得てきた作品です。子どもネットワーク可部の会員も実際に見て“楽しい!”“おもしろい!”でも、“グッと来る”とすっかりはまり、「これをぜひ、可部の子どもたちに・・・!」と取り組みました。
【天気ばかりは・・・】
 京芸さんとのスケジュール調整で、9月ごろということになりました。「うーん、運動会の時期よね〜」「でも、18日、19日と2日間にしておけばどっちか来れると思うし、小学校はもっと遅い時期だよね〜」と、長年の経験から学校行事・地域の行事を考えに入れて日程調整をした!!・・・はずだったのですが・・・。
 今年は異常気象なのか、雨が多く「予定通りに中学の体育祭ができるかどうか」が大きな問題になりました。18日に予定されてた体育祭が、19日に延期されると19日に手伝いに来てくれるはずの中高生が「来れない!!」 でも、18日は、夜明けから無情の雨・・・「なんとかやんで」と祈るような気持ちで空を見上げました。その思いが通じたのか、雨がやんで各中学校で予定通り体育祭が行われたと聞いて、ほっと胸をなで下ろしたのでした。お天気だけはわたしたちの力ではどうにもならないということを思い知らされたのでした。

【可部公民館のステージ・・・小学生スタッフが大活躍!!】

 可部の公演では、いつも中高生たちがスタッフとして大活躍をしてくれるのですが、この日ばかりは体育祭や登校日、模試などが重なってみんな×。
 「どうする?」と大人たちはちょっとだけ困ったのですが、そこは層の厚い??可部の子どもたちです。どんどん次世代が成長してくれていました。
 ふだんは大きいお兄ちゃんおねえちゃんを「すごいなあ」と思ってみていてくれた(かどうかはわかりませんが・・・)小学生たちが、受付やカーテンコール、会場設営・バラシにと大活躍してくれました。
 特に、バラシの時にはいろいろな人形たちを見せてもらうことができて大喜び!!
 「役得だよね〜」「そうかスタッフってこんな楽しみがあるんだ!中高生の人たちがやめられないはずだよね!!」

スタッフとして関わること”の楽しみを体得してしまった子どもたちでした。


受付のようす。左側で頑張ってる子どもたちが見えるかな!


開演前の会場の様子・今年も緑ヶ丘子ども会のみなさんが参加してくれました。


カーテンコールは会員の子どもたちの特権!握手してもらいました。

【 亀山公民館のステージ・・・こちらは、子どもから大人まで 】

 19日の亀山会場は、前日体育祭などで参加できなかった中高生たちが、手伝いに来てくれました。大人のスタッフも多かったので、昼食も充実しすごいご馳走でした。
 ここでも、受付を頼んでおいた小学生が大活躍してくれました。
 「小さい頃から生のステージを見せておいたほうがいいよって言われて、いろいろみせてきたけど、集中しなくて全部失敗に終わってるんです!」(お母さんの話し)という、会員外の小学生をアシスタントに堂々の先輩振りを見せてくれたT君。「こちらにお名前と住所を書いてください」という声掛けも板についていました。
 アシスタントの小学生は、劇もすっかり気に入ってくれて幼稚園の弟と一緒に「おもしろかったよ」って言ってくれたそうです。
 亀山会場は、小学生・幼児を持つ会員が少なく、子どもの動員がなかなかむずかしかったのですが、支援会員さんや地域の大人の人たちがたくさん足を運んでくださいました。
 「久しぶりにたのしみました。」
 「こんなに楽しいのなら、もっと周りの人にすすめてあげればよかったね」

 といううれしい声も聞かれました。子どもたちの喜ぶ顔を温かく見守る大人たちがたくさんいて、ほのぼのとしたあったかい空間でした。



この日のお昼のご馳走の数々。
劇団の人たちと一緒におしゃべりしながらミニ交流会になりました。



開演前の打ち合わせ。大人も子どもも真剣に劇団の人たちと打ち合わせをしています。

 【 取り組みを終えて 】
 今回の公演も見てきた会員が「これなら大丈夫!」と自信を持って、とっただけあって、見てくれた人たちには好評でした。
 でも、1ステージ200名、2ステージで400名を目標としていたにしては、2ステージあわせて200名ちょっと・・・目標の半分と言う数字はさびしい気がします。
 実行委員さん、会員さんそれぞれに声掛けをしてくださり、「今回初めてきてみて本当に良かったよ」と言う声もたくさん聞かれましたし、「また次も見に来ます!」とアンケートに書いてくださった人もたくさんいました。

 でも、やはり実行委員さんの中に「もっとたくさんの子どもたちに観てほしかった」という残念な気持ちは強く残りました。
作品はもちろんすばらしかったし、子どもと大人が一つの空間を共有できる感動を実感できただけに「この喜びをもっとたくさんの人たち味わってほしかった!」という思いが余計に募ってきます。

 実行委員会は、委員さんを中心に構成されていますが会員さんならだれでも入れますし、たとえ実行委員でなくても「これおもしろいから、一緒に観ようよ!」という声掛けはできます。
 何人かの実行委員だけが動いていたのでは、200人が限界かな・・・という気がしています。
 よりたくさんの人が、一人づつ・一家族づつ会場に友達を連れてきてこそ、地域に広げていく取り組みになると思います。

 
亀山会場のスタッフと劇団のみなさんで記念撮影。

参加した人たちの感想はこちらから