＜今、私たちが伝えていかなければならないこと＞

第2次世界大戦が終わって60年以上がたち、戦争の記憶の風化が叫ばれています。「戦争を知らない子ども達」と呼ばれた私たちが親になった今、次の時代を担う子ども達に伝えていかなければならないことは何でしょうか？
　これまで私たちは、「月光の夏」「ベトナムのダーちゃん」「月桃の花」などの映画の上映会を通じて、様々な形で平和を守っていくことの大切さをアピールしてきました。　
　また、原爆の語り部の方のお話を伺ったり、中国や朝鮮の人々の強制労働の歴史についても学んできました。　
　しかし、今回のこの映画を通じて、まだまだ私たちの知らない歴史の事実があるのだということが分かりました。　
　そして、「戦争を知らない」私たちは、実は、戦争を経験した人たちからの生の声を聞くことが出来る最後の世代なのだということにも気付きました。

この時代に生まれ、育ち、生きている私たちの責任として、たくさんの人たちにこの映画を見ていただきたいと思い、今回の上映会を企画しました。　この映画は、これまでに広島市内の各区民センターで上映されてきましたが、安佐北区では初めての取り組みです。

どうか、この機会に世代を超えたたくさんの方たちにこの映画を見ていただき、あらためて平和の大切さ、また教育とは何なのか・・ということを考えていただきたいと思います。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　特定非営利活動法人子どもネットワーク可部｢蟻の兵隊｣上映実行委員会